大坂なおみ選手の全豪オープン優勝!
素晴らしかったですネ。
圧倒的強さもさることながら、まるでアウェイのような空気の中、優勝を決めた瞬間も、自分の世界に浸りきって喜び爆発!って感じではなく、終始、最後まで敗者となった相手選手への敬意を忘れないところなど、とってもステキでした。
スピーチも良かったですよね。
さて、サッカーファンの方には気を悪くせずに読んで欲しいのですが、ヨーロッパの先進国では、中流階級以上の人に対して、サッカーの話題を振ったり「サッカーは好きですか?」などと聞くと、途端にムッとされます。
未だに、ヨーロッパではテニスと違って、サッカーは野蛮な人や貧困層の人たちのスポーツと言う偏見があります。
また、プレーヤーだけでなく、サッカー好き=野蛮人と言う偏見もかなり強いです。
イギリスなどは、かつてサッカー禁止令がでたこともあるほど、貧しい人達の暴力的なスポーツと言う認識は今もあり、日本で言う中流階級以上の人たちは、今もサッカーには殆ど興味も関心もありません。
逆に貧しい労働者階級の人たちには、熱狂的に支持されてると言う構図が実在してるんですね。
なぜそうなんでしょうか?
一見、サッカーはボール一つあれば、どんなに貧しい人たちでも始められるし、貧民層から始まったスポーツと言うのもありますが、それだけではないんです。
それは、スポーツとは、相手があってこそ試合ができるものであり、常に勝者は相手への敬意と感謝の心を忘れてはならないと言う精神性を大切にする文化があったからなんです。
まさに中流階級以上に人気のあるテニスやゴルフ、クリケットは、勝者は常に謙虚であり、敗者への敬意を最後まで尊重すると言う姿勢がマナーなので、紳士淑女のスポーツとして根付いてます。
一方で、サッカーだけは珍しいスポーツ。
得点が入れば、試合の途中だろうと、ガックリする相手のことなど眼中にはなく、チームみんなが、フィールドを飛び出して寄ってたかって歓喜することも許されるんですネ。
こうした、まさに試合の途中でありながら、相手への敬意などどこへやらといった姿勢がヨーロッパの人たちにすれば、受け入れ難いようです。
そこに垣間見るのは、まさに「ノブレスオブリージュ」の世界。
つまり、「豊かな人や責任ある地位の人ほど、自己中であってはならず、常に全体に目を配り、全体の奉仕者でなければならない」の価値観がそうさせるのかも知れません。
日本も、ようやく日本らしさを生かした組織サッカーで道を開くまでは、なかなか強くなれませんでしたが、そこにも日本の「道」がつくスポーツに代表される精神性の問題があったようです。
相撲も勝者は敗者に手を伸ばして立ち上がらせますし、柔道では「有効」とか取ってガッツポーズなどしようものなら即、負けとなります。
野球にしても、得点が入る度に、選手やベンチの選手までが観客席の方に飛んで行って、ガッツポーズなどすれば、厳重注意ではすまないかも(笑)
私もサッカーは大好きですし、今日のアジアカップも楽しみですが、あの得点シーンの喜び方だけは、どうしても違和感があって引いてしまうんですが、皆さんはいかがですか?
イチローや松井選手など一流の選手は、相手投手に対して「負けたくない」など、一度も思ったことがないそうです。
それは、自分が技を磨き、より高みを目指すためにボールを投げてくれる、いわば、自分にとっては感謝の塊のような敬意ある存在だから。
そして大切なツボですが、感謝って、するものではありません。
常に自分の心から泉のように湧き上がってくるもの。
そんな訳で、勝負事にあっても、やはり感謝の心は大切だな?って思いを見せてくれた大坂なおみ選手の優勝。
心からおめでとうと言いたいですネ。
では、今週もステキな一週間を♡