BLOG

社長ブログ

2019.01.25

熊の出没!花粉症に土砂崩れ!そもそもの原因は

広島を始め、ここ数年全国各地で豪雨後の土砂崩れが多いですよね?

ともすれば、原因は豪雨と言うところに目が行きがちですが、ここも盲点。

また、森林と言えば、ここ数年、熊や鹿やイノシシなどが、人里に降りてきて人を襲うといった被害も目立って増えています。
こちらも、なんだか動物が悪者のように報道されてますけど、そうでしょうか?

そして、これから春にかけて花粉症の方には辛い季節がやってきます。
なぜ、こんなに花粉症が増えたのでしょうか?

さて、この三つのお話。
実は全て大きな因果関係があるんです。

昔の日本人は、木にも山にも神様が宿ると信じ、山から木を一本切り出しても、それ以上の苗木を植えて、頂いた木に対しての感謝を忘れず、「自然の調和と循環」をとても大切にしていました。

ところが、生活水準の向上とともに、急激な樹木の伐採や山を切り崩しての宅地開発がエスカレートし、植林が追いつかない状況となりました。

こうした中、成長の回転が早く、儲かる樹木として、松や杉やヒノキのいった針葉樹ばかりを植えたしっぺ返しが、今のトラブルの根底にあるんですね。

元々の日本の自然が生み出した、広葉樹と針葉樹の絶妙のバランスは広葉樹6割、針葉樹4割だったんです。
そこには自然の循環を司る神の采配とも言える聖域があったのかも知れません。

ところが、植林は「早く繁ってお金になる木」を優先した結果、我々は日本の山を針葉樹9割の山に変えてしまったんです。

広葉樹は、針葉樹よりも遥かに深く広く根を張ります。
なので、広葉樹の多い山ほど、土砂崩れしにくいんですね。

そして、広葉樹には実が実ります。これは、山に住む動物達が命をつなぐ大切な食糧。
それを人間が殆ど針葉樹に変えたお陰で、食べ物を失った動物達が、止むに止まれず人里に降りてくるようになりました。

さらに、広葉樹は山の地面を100%落ち葉で覆うため微生物が土壌を活性化し、土地も豊かにと言った食物連鎖が働くのですが、針葉樹は地面の20%しか落葉せず、さらに高く高く伸びて、地面への日光も遮るため、どんどん土地が痩せ、地盤も緩み、針葉樹自らが枯れ、マツタケなども取れなくなると言う悪循環。

あげくは、建材として高価なスギやヒノキなど人にとって好都合な樹木ばかりを過剰に植えたしっぺ返しが、まさに花粉症。

本来の自然のバランスと調和に抗うことをすると、必ずその反動が起きると言う事実。
そろそろ、こうした失敗をきちんと認め、自然の調和を大切にする政治や社会意識の見直しが問われている時期だと思います。

花粉症だって、山を本来の広葉樹と針葉樹、6対4のバランスに戻せば無くなるような気がするのは私だけでしょうか?

ぶっ飛び発想ですが、スギなヒノキの花粉達も、「もう広葉樹の少ないこんな山はイヤだー」と、遠くへ遠くへ飛んで行きたがってるのかも知れません(笑)
まるでクマが人里に降りてくるように…

また、常識破りな言い方ですが、そもそも「この土地は私のもの」と所有権を、個人や国が主張する発想すら、地球意識で見るとどうなのかな?って視点もあります。
人間も、この地球から土地を借りて住ませてもらっている、動植物の一つにすぎません。

私たちが、もっともっと自然を自然なままに返す方向に意識を変えれば、地球はまだまだ美しさを取り戻し、世界が良き循環に回り出すような気がしますが、いかがでしょうか?

メンタル的にも、キリの無い物資的満足を追い求める世界から、さりげない自然の移ろいに感動できる、心豊かな幸せ感を取り戻せるのかな?って思いもあります。

そんな訳で、私たちの日々のライフスタイル。
もっともっと自然の摂理と循環を大切にしていきたいですね?

では、今日もステキな一日を♡