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社長ブログ

2018.12.28

誰一人、恨む人がいなくなるワンネスの世界へ

「許せない誰かがいる」って辛いですよね?

どんな理不尽なことをされようと、いつまでも、自分がされたこと、辛い思いをしたことを「許せない」って相手を恨みながら生きるって、考えただけで怖くなります。

ちょっと批判覚悟で思い切って書きますが、よく殺人事件の遺族とか、投資の詐欺などで、加害者を訴えたり、損害賠償請求などしてる人を見ると、やっぱり悲しくなります。

何でイヤな思いをしたのに、わざわざ恨む相手を心に抱えたまま、ずっとずっと相手を責め続けてみたり、ましてはそんな人からお金を貰おうとしてみたり…とか
そんなことしても、誰一人喜ばないし、亡くなった人が戻るわけでもないし、ましてや亡くなった人だって、そんな事をされても絶対に喜ばないのに、いつまでも、その悲しみを恨みに代えて、しがみつく生き方とか、辛すぎます。

さっさと切り替えて前を向けば、逆境の数だけ人生はどんどん上向くのに残念だなあって気がします。

そう言えば、私もその昔、私以外の家族三人が、赤信号で横断歩道に突っ込んできた車に跳ねられ、三人全員が救急車で集中治療室に運ばれた経験があります。

とりわけ小学生だった娘の怪我が一番ひどく、顔中から骨や肉がはみ出る大ケガで、一生顔にキズの残る悲惨な状態でしたが、結局、治療費も含め、加害者には一円たりとも請求などしませんでした。

体が痛い思いをしたのは確かに私の家族でしたが、相手の人だって「大変なことをしてしまった」とテンパり、見ていられないほどの動揺と落ち込み。

ここで、「私の家族と相手の加害者」と言う、ちっぽけな分離の発想で線引きして相手を見るからおかしな感情が湧くわけで、「人は誰だって過ちを犯す」「人類皆兄弟、相手の加害者だって自分の家族」と思って接すれば、せめて落ち込んだ加害者の彼を元気づけてあげたいって思うもの。

その夜は、気づけば、娘や息子の心配より、一晩中、加害者の人を慰めていたのも、いい思い出です。

世の中、何があったって、相手を恨んでも何の得にもならないし、ましては誰も喜ばないし、せめて、相手を笑顔で許してあげれば、相手は浮かばれる。
おまけに、この大事故のお陰で家族全員、良い教訓や勉強ができたかなって感じで向き合えたので、誰も辛い思い出にはならず、赤の他人だった加害者の方とも仲良くなって、今ではお互い笑い話の一コマ。

今も娘のアゴには無残な縫い目が残ってはいますが、それを「あいつのせいで」なんて思って生きてたら、きっとお互いトラウマのような嫌な関係で昇華できなかったはず。

お金とかにしても、例え何か損をしたとしても、それを奪い返そうとか損をしたとか思うから、しんどいだけ。
これで誰かを儲けさせてあげられたとか、窮地の人を救えたとか思えば、損したことなんか、別にどうでも良くなります。

むしろ、人生、損して貸しがあるくらいがちょうど心地よくていい感じ。

私のもの、私の家族などといった、分離の視点で世界を見ることをやめると、嫌いな人も恨む相手もこの世からいなくなり、損得の発想すら消えてしまいます。

そんな感じで、今年嫌な思いをさせられたあの人のことも、スッキリ手放して、どうぞ皆さん、いい気分で新年を迎えてくださいネ。

では、今日もステキな一日を♡