先日、ニューヨークでキャリアを積んで銀座で活躍されているカリスマ美容師の方とお話をしました。
海外に出て初めて気づく日本人の良いところや、逆に日本人の少し残念かな?と思うところなどお伺いしました。
ちなみにNYの美容室で、お客様にシャンプーする時も「お客様、どこか、かゆいところはございませんか?」と聞くんですって。
すると年齢性別に関係なく、NYでは9割以上のお客様が「ここがかゆい」と答えるんだそうです。
ところが、日本の場合、若い子は9割以上が「ここがかゆい」とは言わず、ハッキリおっしゃるのは、オバ様ばかりなんですって。
その方曰く、色んな海外の国で暮らしてみて、日本人が世界に誇る最も素晴らしいところは、やはり「奥ゆかしさ」だとか。
これ、私も全く同感。そう思います。
ところが、この「かゆいところはありませんか?」と聞かれて、「特にありません」「大丈夫です」と答えるのは、奥ゆかしさではなく、むしろ「日本人の残念だなぁ」と思うところなんだそうです。
だってシャンプーする側も、「ここがかゆいです」と言ってもらえた方が、お客様との距離も縮まり、心を開いてもらえたようで、ずっとずっと嬉しいそうだから…
*あっ、ホントにどこもかゆいところが無い人は、ここでは外しますね。
さて、日本が世界に誇る「奥ゆかしさ」って、いったい何でしょうか?
それは、決して自分の素直な気持ちを隠して遠慮したり、我慢したりすることではないですよね?
遠慮や我慢には、欲が見え隠れしてます。
なので、ついつい「察してよ」「空気読んでるでしょ?」なんて、欲があってのものだったりします。
あるいは、「人にガサツな人だと思われたくない」など、「人によく思われたい」と言った欲などもあったりします。
本当の奥ゆかしさとは、やはり愛。
「愛に溢れた、繊細で察する心」なんじゃないかな?って思います。
それはもちろん、察して与える愛であり、時に「察して受け取る愛」でもあります。
そして自分の心に正直に素直であってこそ、初めての奥ゆかしさ。
という事で、お正月前の美容院。
かゆいところはありませんか?と聞かれたら、そのまま素直に「ここがかゆいです」と言って、相手の気持ちを受け取ってあげてくださいね。
では、今年も残り一週間となりましたが、どうぞ今日もステキな一日を♡