BLOG

社長ブログ

2020.06.10

同じ景色でも、日本人には見え方が違っていると言うお話

昨日は6月9日 ロックの日でした。
ロックといえば、私はビートルズ世代。

今月でビートルズの初来日から早50周年を迎えます。

そして、私にとってビートルズと言えば、
やはりジョンレノン。

あっ、そう言えば私の家の近所にジョンレノン博物館があるのですが、
世界中探してもビートルズ関連の博物館があるのは、
ビートルズを生んだリバプールとさいたま市だけ。
いったい何で埼玉なのかは?未だにナゾです。

さて、ジョンレノンといえばビートルズの中でも、手の付けられない極道級のヤンチャ坊主でした。

そんな彼が瞑想に傾倒し、そしてオノヨーコと結婚し、
日本の文化に夢中になって以降に作った
イマジン、ウーマンと言う名曲のテーマは
愛と世界平和。

世界が一つになる日をテーマにした彼の詩は
オノヨーコから受けた「日本的世界観」の影響で
大きく変容し、本当に美しく変わっていったのが
衝撃でした。

よく日本独特の世界観を表すフレーズとして
引き合いに出されるのが、川端康成の雪国

その出だしは、

国境の長いトンネルを抜けると、雪国であった。

実はこんな美しいフレーズを書けるのは日本語だけ。

これを英語で表すと
The train came out into the snow country

同じ情景でも、この見えてる世界観の大きな違い。

お分かりいただけるでしょうか?
思わず日本語の美しさに、ため息が出ませんか?

日本語って、実は主語が無くても情景を表わせる
独特の言葉なんです。

つまり、人も物も自然も全て一体となった文化が根底にあるんですネ。

他の言語は主語によって動詞が変わるなど、とにかく主体は個

実はジョンレノンを魅了したのも、この全てを包み込む和の世界観なんですネ。

欧米人にとっては、この「主語の無い世界」って、
カルチャーショックなんだそうです。

そう思うと、あのヤンチャでキレやすく手の付けられない不良と呼ばれたレノンをこここまで変えた、
オノヨーコさんの存在ってスゴいなあと思います。

しかも、晩年はレノンの顔まで、どんどん日本人ぼい顔に変わっていきましたもんネ?

親は選べなくても、パートナーは選べますが、
本当に誰を伴侶にするかで人生はここまで変わるのかとつくづく思います。

さて、自然に関しても、日本と他国とでは圧倒的な向き合い方の違いがあります。

日本は、自然とは、人や動植物と共に一体的にあるもの

欧米は、自然とは、人が支配する対象

地名ひとつ見ても、
他の国は、やたら人の名前を地名につけたがります。

ところが日本は真逆。
山、川、谷、田、海など、土地や場の名称を自分の名前につけていったんですネ。

こうした「主体が、絶対個人=人間」と考える西洋的世界観で経済が突き進めば、
いずれ必ず世界は滅びることを、レノンも気付いていたんだと思います。

私達が世界に誇る、
「自然と場と人が全て一体となった日本独特の和の世界観」
こそ、実は地球を救うと言われています。

日本人に生まれて本当に良かったと思いませんか?

コロナな時代の今だからこそ、こうした日本の心。

ぜひ、大切にしていきたいですネ。

では、今日もステキな一日を♡