昨日は、ニュートラルなポジションに立って世界を俯瞰することの大切さに触れましたが、
これは決して優柔不断な立ち位置にいるのではなく、
右の存在価値も認め、
左の存在価値も認め、
表の存在価値も認め、
裏の存在価値も認め、
これらを統合した、ゼロポジションに自分を置いて
世界を観ると言うことです
それは、もちろん人間関係にも当てはまります。
会社のような組織ももちろんそうですが、
夫婦や家族におけるパートナーシップも一緒です。
例えば、自立と依存。
一見、「自立が正しくて、依存はダメ」って思われがちですが、全くそんなことはありません。
自立するためには、依存してくれる人の存在が欠かせないし
依存するためには、自立してる人の存在が必要なんですネ
例えば四人家族の例。
父親は凄腕の医師。母親はバリバリの弁護士。
そして長女も優秀な医師になりました。
でも、長男は、ひきこもり。
これ典型です。
三人が自立してバリバリに活躍すれば、一人は依存して、一見ダメダメな引きこもりとかになりますが、
実は、この例で言えば、依存してくれる長男さんのお陰で、
他の三人はバリバリに自立できてるわけなんですネ
なので、引きこもりの長男に
「お前も家でゴロゴロ引きこもってないで、しっかり働け」
なんて、言っても何の効果もなく、
余計に依存してしまいます。
そうなんです。この世の全ては、バランスで出来ています。
早くして両親に先立たれれば、依存できる相手を失うことで自立せざるを得なくなり、
かと言って、何の隙もないほどバリバリに自立してしまえば
自分に依存し甘えてくれる伴侶を求めたりと…
また、頼りない男でも、子供ができれば
「子供は自分に依存してくれる存在」なので、
父親になると急に張り切って働き始めたりと…
自立と依存のバランスがパートナーシップも作ります。
つまり会社でも、一見、「仕事はできないけど、いい人」は必要なわけです。
実は、そんな人がいてくれるお陰で、バリバリに仕事ができる人が生まれてくる仕組み。
右に傾けば、左に傾けようとする力が働く。
人間関係だろうと、政治だろうと、経済だろうと、この世界は全てがバランスで出来ています。
それを破壊で作り上げるのではなく、統合で作り上げるのを神は観ているような気がしてます。
では、パートナーシップの話に戻りますが、
強度の依存で動けない人をどうするのか?
ってことになりますが、
周りが過度な自立を辞めちゃえばいいわけです。
バリバリに自立した自分もよしとしつつ、
ダメダメな自分も、全部さらけ出す。
掃除が全然できない、一見だらしない奥さんになっちゃえば、
ご主人が勝手に掃除をするようになります。
私の強みは、みんなを引っ張るために活かす。
でも私の弱みは、他の人の出番を作ってあげるために、カッコつけずにさらけ出して助けを求める
こうして、赤裸々に自分をさらけ出せば、
パズルのように、人間関係も噛み合い収まるところに収まるように変わります。
全ての考えや、全ての人の存在や性格を認めて
それを活かし合い、家族を統合し、日本を統合し、
そして、やがては世界を統合していく。
この壮大なジグソーパズルの完成こそ、人間の使命の一つなのかも知れませんネ。
では、今日もステキな1日を♡