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社長ブログ

2018.11.28

カチンと来た時こそ、一呼吸置いて意識したいこと

皆さんが、ちょっとした不注意から大きなミスをしてしまったとします。

すると
「それ、間違ってるよね?おかしいと思わないの?」
「だって当然こうすべきでしょ?わかるよね?」
「私の言ってることが、どこか間違ってると思ったら言ってみて」
「いったい何回言えば分かるの?」
「黙ってないでどう思ってるのか答えなさいよ!」

とまあ、こんな詰められ方をされると、いかがですか?
「ホントにおっしゃるとおりですね」って感じで、素直に反省して、やる気がみなぎってきますか?

それとも「そんな言い方しなくても」といった感じで、反省心よりもムッとした反発感情の方が大きくなったりしませんか?

実は、この起きた現象だけを捉え、正論を振りかざして詰める叱り方が、一番効果が無く、人間関係にも歪みが入る最低な叱り方と言われてます。

起きた現象の背景には、色々な事情があるもの。
人によっては言い訳がましいことは避けるため、叱る側は結局その背景さえも分からないまま、ただキレてるだけとかもありがち。

人は、否定されることが一番苦手。
認められたい生き物なんですね。

子供でも、親からこんな叱り方をされていれば、その度に、才能のスイッチをまた一つ、また一つと閉じていき、結局、親の期待に添える、ただの凡人に近づこうとして「自分らしさ」が壊れていきます。

なので、こうした間違いの指摘や非難と言った、相手そのものを否定する叱り方は、できる上司や立派な親御さんは絶対しないんですね。

全く効果が無い事も当然ですが、自尊心を傷つけられた相手は、反省よりも反抗心の方が大きくなるのが分かっているから。

言葉は悪いですが、器の小さい、ちっちゃな人ほど、こうした叱り方をして、自分の立場が上的なアピールをします。

結果は、もちろんその幼稚な叱り方で、逆に相手からも見下されたり、人間的に嫌われたりして、尊敬は芽生えず反省も吹き飛ぶ逆効果。

世界的な超ベストセラーである名著「人を動かす」の著者デールカーネギーも言います。

人を動かし、人に影響力を与えられる人望のある人は、絶対に相手の自尊心を傷つけるような叱り方はしない。
最初に、相手と言う存在への感謝と敬意を伝え、相手の立場も十分に理解を示し話を聞いたうえで、初めて和かに注意をする。
こうした相手を立てた叱り方は、「あなたは間違っている。なぜならば…」と言った正論を振りかざす叱り方の千倍以上、実が取れ、効果があると指摘します。

犬や猫でも、きちんとできた時にご褒美を上げるしつけ方と、ちゃんと出来ない時に厳しく叱るしつけ方では、明らかに前者の方が物覚えも良く、効果が高いことがわかっています。

人生、普通に生きてると、時にはカチンとくることがあるのも仕方ありません。

でも、目的は「怒りをぶつけて相手を攻撃すること」ではなく「相手にちゃんと理解してもらうこと」なはず。

正しいか正しくないかではなく、全ては伝え方。

どんな時も、そこは愛を持って接したいですネ❣️

では、今日もステキな一日を♡