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社長ブログ

2019.10.02

心は、常に「今この一瞬」に込める

偉大な経営者であった松下幸之助さんに直接お会いされた方々に話を聞くと、必ず返ってくる逸話があります。

社長室に通され、やっと、お会いできた松下幸之助さん。
挨拶のあと、松下幸之助さんは、必ずこう切り出したそうです。

「君が世の中で一番大切だと思うものは何かね?」

そこで、「えーっと、うーん。そうですねー?」と考えていたら、「申し訳ない。私も時間がないから」と、幸之助さんはその面会客には、すぐにお引き取りいただいてたそうです。

間髪入れずに「愛だと思います」とか「お金だと思います」とか「時間です」とか答えれば、色々と話をしてくれたそうです。

ちなみに幸之助翁が一番大切にされていたものは時間でした。

「えーっ?うーん。そうですねー」などと、自分が考えている時間は、相手の掛け替えのない時間を奪っていると言う意識のある人じゃないと、会わないことを徹底されてました。

人が亡くなる確率は100%。
この世に永遠のものは無く、常に移ろい進化しています。

翁が常々、「この世で一番馬鹿馬鹿しいこと」と言われていたのは、「過ぎ去った過去の事を思い出して憂うことと、起きてもいない未来への不安や物事を心配する時間」など、今ココから、心を持って行かれる時間でした。

人は、限られた生ある時間の中で、どれだけ自分の能力を活かし、先祖から受け継いだDNAを進化させて、この世に貢献し新たな未来を切り開けるかが使命。

でも、平和な世の中に住んでいると、その使命を忘れ、一日一日と言う限りある掛け替えのない時間と言う宝物を淡々と過ごしがち。

人間の悪いところですが、戦争や災難、逆境など、痛い目に合わないと、それを忘れちゃうんですね。

人は屋久島や宮古島など、美しい大自然が残る場所に行くと感動し、心が洗われます。

ところが、じゃあずっとそこに住みたいか?と問われると、殆どの人がノーと答えます。

それは、「ワクワクする新たな未来を見たい」と言う、人間のDNAに刻まれた根源的な進化欲望を満たさないから…。

新たな未来は、今日と言う限られた一日の中で、目の前のイマココに心を込めることから生まれます。

過去を思い出して憂うことなく、起きもしない未来への不安に心を持っていかれるような勿体ないことはせず、今日も、これから体験する一瞬一瞬の今ココと言う掛け替えのない瞬間に心を込めて生きたいですネ

では、今日もステキな1日を♡