BLOG

社長ブログ

2018.11.14

あの世界のTOYOTAが認めた日本一の会社とは?

「人の役に立つことこそ、最高の喜び」

これを、日本型資本主義で完璧に実践し、48期連続で増収増益を続けている、スゴい会社があります。

海外から入ったきた「人事評価制度」と言う、日本人の和の精神には全く馴染まない給与体系など見向きもせず、創業以来、ひたすら日本型の年功序列を守っている会社です。

この会社の特徴は、
何があっても、絶対に「戦わない営業」であり、「戦わない経営」を貫く、まさに日本型の三方よしの経営方針。

一時期は日本にも「戦う営業」とか「戦う経営」などといった、イカれた理念を掲げたヤバそうな会社が頭角を現した時期もありましたが、予想どおり、この20年でほぼ全滅しました。

やはり経営の原点とも言える理念は、「三方良し」なんですネ

この会社の社長は、あーしろ、こーしろなどといった指示は出さず、社長はひたすら「会社はファミリー」と言う意識の浸透だけを徹底してきたそうです。

「命令も強制も評価も一切しないと、社員はさぼるのでは?」と言った西洋型の錯覚を尻目に、「命令も強制も評価もしないから、社員は皆んな、毎日、笑顔で仕事をしまくる」と言うことを結果で証明しちゃってるんです。

この会社の社員は、みんな趣味や遊びや仕事の区別がつかないほど、ここで働くことがもう楽しくて仕方なく、人がやめないどころか、全社員が、「もう土日は、月曜が待ち遠しくてたまりません」と目をキラキラさせて答えます。

また社員の多くが「とにかく土日も、この会社に出たいから、掃除だけでもさせて欲しい」と休日は掃除のために出社する社員も後を絶たないそうです。

もちろん、土日に掃除しに出社したからといって、何の評価もないし給料にも何の影響もないですが、ただただ、社員みんなが「他の社員や会社や社会のお役に立てることがもう嬉しくて仕方ないから、そうせずにはいられない」と言う素晴らしい会社。

その会社の名は、今年創業60年を迎えた伊那食品工業。

社長は、「会社の成長なんて二の次。一番は社員の幸せだ」とそれを露骨に追求し続けた結果、勝手に成長が止まらなくなり、前人未到の48期増収増益になったそうです。

今では、あの世界のTOYOTAの豊田社長も「伊那食品工業こそ、日本で一番素晴らしい会社だ」と認め、帝人などの一流企業も今ではこの会社をお手本にしており、全国から視察に訪れる会社が後を絶たないそうです。

経営理念は、「会社は、利益や売上を伸ばすことが目的ではなく、ひたすら社員を幸せにすることで、世の中を良くしていく」
社是は、「いい会社を作りましょう」

正社員400名ながら、今では毎年、千名以上の新卒応募がある人気企業ですが、「個」ではなく「全体」を考えられ「得る喜びより与える喜びの方が遥かに嬉しいこと」に気づいてる人を採用されてるようです。

社長は、「利益なんて、社員を目一杯幸せにした後の残りカス」「私も中卒。学歴なんて関係ない。大切なのは和の心」と説き、毎年、社員全員に海外旅行と国内旅行をプレゼントする破格の厚遇。

社員は、営業や売上の目標もない中で、ひたすらお客様と地域と取引先を大切にし、社のため社会のために、ほっといても邁進して結果を出し続ける会社。

いったいどんな教育をしてるんでしょう?

例えば、休日、スーパーの駐車場に車を停める時、皆さんはどこに停めますか?

伊那食品工業の社員達は、「私たちは、もちろん、スーパーから一番遠い所に停めます。だって、そうすれば、お年寄りや妊婦さんなど、少しでも助かるし、何気ないことでも地域や皆んなの役に立てるって嬉しいじゃないですか?」

…うーん確かに私もそうするけど、これって、メッチャ分かりやすい日本人らしさの原点。

まさに、西洋型MBAなど全く見向きもしない、古来からの日本の伝統をベースにした会社。
アッパレでしょ?

やはり和をもって尊しとなす日本の精神、大切にしたいですね

では、今日もステキな一日を♡