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社長ブログ

2019.07.19

絶対にやってはいけない、応援のタブー

高校野球の地方大会も盛り上がってますネ。

今年は珍しく、私の娘がマネージャーだった高校も、息子が部員だった高校も、揃って埼玉大会でベスト32に残り、個人的にも夜の高校野球ダイジェストと言う番組を見て盛り上がってます(*^^*)

さて、そんな高校野球の試合を観ていると、観客席の父母やベンチから、とんでもない声援をしているケースを結構、見かけます。

ヤジとまではいかないまでも「◯◯高校倒せー」とか「このピッチャーに負けるな!」とか「いいとこ見せろー!」とか…

こんなこと、外野でゴチャゴチャ言ってると、選手の足を引っ張ってるのも同然!

本当に選手の事を思ってあげるならば、選手が自分の実力を出すことだけに集中できるような応援をしてあげないといけません。

さあ、ノッていこー!とか、
いつものヤツ、いつものヤツ!とか
平常心、平常心!集中!集中!
イケるイケる!って感じ。

勝負事は、相手を意識すると、実力の7割以下しか出せないようになってます。
その上、いいとこ見せようなんて気持ちが湧くと、もう実力の半分も出せません。

さらに、打てなかったらどうしよう?とかエラーしたらどうしよう?なんて意識すれば、もう実力の2割ほどしか出せないのがスポーツの世界。

何もスポーツに限らず、お勉強でも、習い事でも、「◯◯君には、負けるな」なんて言う親は、子供に自爆テロをしなさいと言ってるようなバカ親の典型。
あっ、言い過ぎたかな?(笑)
でも、本当にそうです。

私も、20代後半、大阪勤務だった頃、大阪府庁の野球部に所属して、毎週土曜は試合をしていた時期がありました。

プチ自慢ですが(笑)、当時、年間40試合にフル出場して、年間打率が7割を超えてチームを優勝に導き、最高殊勲選手で表彰された年がありました。

実はその時、監督がサイコーだったんです。
いつも私がバッターボックスに入ると、その監督は「さア行こう、いつものヤツ、いつものヤツ!」と声を掛けてくれました。

すると、何故か自分の世界だけに集中でき、打てない球は無いほど、力以上の成績を残せたんです。

ところが、翌年以降、監督が変わると、打率もずっと3割代の平凡な成績で、チームも急降下。

何が変わったかと言うと、次の監督は、
「さあイケイケ、相手ピッチャーへばってるゾ!とか、「やっタレやっタレ!」とか、気持ちを「外に外に」「相手に相手に」向けさせることばかり言うもんだから、ベンチまでも相手をヤジったり、選手にもプレッシャーをかけたりで、チームも全然ダメでした(笑)

勝負事の鉄則は、そこに相手がいなくなるほど、自分に集中し平常心でいること。
そして、周囲も、本人がこの状態に入れるように助けてあげることが、応援側の鉄則です。

ことさらメンタルの弱い子供達の応援なら、なおさらです。

人は相手を意識すればするほど、外の筋肉に力が入り、全く動きが硬くなってしまい、せっかくの力が出ません。

ところが自分だけに集中すると、内側の筋肉に力が入り、軸も定まり、普段どおりのプレーができます。

一流選手なら、皆んなわかってますし、武道もそうですが、相手は敵ではありません。
ただただサイコーの自分を出すために協力してくれている感謝すべき有り難い対象!

勝負事などで結果を出させるためには、当人が「相手や周囲を全く意識せず、最高の自分を出すことだけに集中する」ようにしてあげること。

ぜひ、お子様やお孫さんなど、そんな機会のある方は、何もスポーツに限らず、お勉強、習い事と、ぜひ意識してあげてくださいネ。

では、今日もステキな1日を♡