昨日は、生まれて初めて天皇皇后両陛下にお会いし、間近でお話を聞ける機会を頂きました。
多くの方々が、何故、両陛下を見て涙するのかが、私も生で向き合ってやっと分かったような気がしました。
もちろん、私も自然と涙が溢れました。
お二人は、まさに人間ではありながらも、「私」と「他者」と言う「分離の意識」が、かけらも無い完璧な「無私」の世界のお方でした。
全ての振る舞いも、全てが愛。
何気ないしぐさ一つ一つが、人の目を気にして作られたものなど一切なく、ただ愛だけ。
まさにお二人の存在そのものが愛だからこそ、人をここまで感動させられるのですね。
そして、私たちも、それに涙できると言うことは、誰もが自分の中に持っている「愛」が、それに共鳴共振するからこそなんだと思います。
まさに人間は愛でできてるんですね。
そう言えば、縄文時代の遺跡からも、日本人は、木を一つ伐採しても、必ずそれ以上の苗を植えていたことが判明したそうです。
そのお陰で、豊かな自然が今も続いてるんです。
食べ尽くし、掘り尽くしたら次の場所へ向かうジプシーとは真逆の、まさに生かせていただいている場に感謝し、そこに定着する文化です。
つまり古来より、日本人のDNAには「個」や「奪う」と言う発想はもちろん、「ゲットする」と言う発想はなく、「いただく」と言う意識が刻まれてたんですね。
まさに全体調和の世界。
食事をする時も「いただきます」と命を頂戴することに必ず感謝を表すのが日本人。
常に「個人」がベースにあり、「得ること」や「奪う」がベースの西洋人には、この考えかたが一番理解しにくいのだそうです。
仕事もそう。近代になって個がベースの仕事感が西洋から入ってきましたが、日本人は、働くときも、
「働かせていただく」が基本。
人のお役に立てる幸せが味わえて、その上、お給料までもらえるなんて、もう感謝感激の世界感がこの国の礎にあったんですね。
地方からも多くの方々が、何万と言うお金をかけて何の見返りもなく勤労奉仕に殺到するのも、ここで働かせていただける喜びこそが、この上無い幸せだから…
と書くと、正確ではないですね。
そもそも、「見返り」などと言う発想すら、元々日本人には存在しない世界だから。
西洋は「働いてやってる」が基本。
なので、お給料をもらうことは当たり前なんですね。
仕事は、させていただくのではなく、してあげてると言う、対価を得ることが目的の、もう日本人とは真逆の個の発想。
「転職」などと言う発想すら、日本にはなかったわけです。
昨日も触れましたが、人に与えることで、人からも与えられ、結果皆んなが豊かになっていく日本の和を尊ぶ心。
ブラックだなんだと言う前に、まずは世界に誇りたいこの素晴らしい日本の心を、働く側が大切にしていきたいですね。
天皇と言うお姿を通して、改めて「日本」と言う国の素晴らしさを感じた一日でした。
では、皆さま、今日もステキな1日を♡