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社長ブログ

2019.04.25

小出さんの愛に見る指導者の真髄

陸上長距離界で、世界に通用するトップアスリートを育てて来られた小出さんが他界されました。

有森さんや高橋Qちゃんが、小出さんの在りし日を偲んでコメントされているのを見てると、小出さん、さすがだなぁって思うお話がありました。

彼女達が故障やケガで落ち込んでいると、小出監督は必ず
「なんで私が故障なんかしなきゃならないの?」なんて思って、下を向くな!
「せっかく故障したんだから」と思って、前を向こうよ!と伝えていらしたとか。

「なんで?」を「せっかく」に置き換えて、ネガティブな気持ちをポジティブに変えさせ、そして常に褒めて褒めて、気持ちを前に向かせる指導方法。
さすがだなぁって思いました。

よく子供や生徒を育て伸ばす時、「指導者は褒めるのがいいのか?叱るのがいいのか?」って聞かれます。

私も少年野球の指導に関わっていた頃は、いつもこの問題と向き合いながら、何百人もの監督、コーチを見てきたので、ここはハッキリ言えます。

9割褒めて、1割叱る。
これが一番伸びるように思います。

子供の将来を考えると、やはり社会に貢献できる立派な大人になって欲しいとの思いが一番。

褒められて育った子は、自立心と自主性がぐんぐん伸びます。

一方、怒鳴られて育った子は「失敗しないよう、失敗しないように」を価値観の中心に据えて、「消極的」になるか、「要領良く抜け目なく責任回避を選ぶ大人」になっていきがち。

かといってその子の能力を伸ばすには、褒めてばかりだけではダメ。
10回に1回ビシッと叱ることも大切。

でも、この「叱る」ができずに「怒る」指導者が多くて残念なのも事実。

「叱る」と「怒る」は全くの別物。
腹を立てて感情をブチまけて怒鳴る指導者は、もちろん論外ですが、今なお結構、見かけます(笑)

叱るとは愛。
その子のためを思い、その子が立派に成長して欲しいからこそ、嫌われるほどの思いでビシッと伝える愛のある行為が「叱る」

愛を乗せた言葉は、厳しくとも必ず伝わります。

怒りに任せた感情発散の罵声は、器の小さな人間がやる自己本位の愚行。

改めて、今回、小出さんの愛を感じました。
謹んでご冥福をお祈りします。

今朝はシミジミモードになっちゃいましたが、小出スマイルに感謝の気持ちを持って、今日も笑顔一杯のステキな一日を♡