昨日は、混雑してる電車の中、若いお兄ちゃんが、座席二人分くらいのスペースにふんぞり返って座り、スマホに見入ってました。
途中の駅で乗ってきたサラリーマン風のオジさんが、その隣の狭いスペースにお尻をねじ込んで座ったところ、お兄ちゃんは「チッ」と舌打ち。
そこでサラリーマンが「お前、もっと詰めろよ!」と、肩をグリグリ押し込んだものだから、ケンカが始まりました。
私は子供の頃から現在まで、実は一度もケンカと言うものをしたことがありません。
*多分、365日ド派手な夫婦喧嘩をする家に生まれ、3歳の頃から毎晩仲裁役をしてきたお陰で、人一倍平和主義者になったのかも?(笑)
なので、何が楽しくてこんなつまらない事でケンカをするのか、さっぱり分かりません。
中には、肩が当たったとか、順番待ちで横入りされたとか、車で追い越されたとか、その程度のことでカチンと来るような人もいますよね?
いったい腹を立てて、
自分が嬉しいのかな?
腹を立てて相手が喜ぶのかな?
誰が喜ぶんだろう?
って、…ホントにこんな時、人って不思議な生き物だな?って思う時があります。
もう随分前の話ですが、中国に侵攻占拠され、大量虐殺の目にあったチベットの指導者ダライ・ラマ14世に、記者がインタビューした報道がありました。
記者 「あなたは中国から、こんな理不尽な暴挙を受けて、腹が立たないのですか?」
ダライ・ラマ 「とんでもありません。私は愛を持って中国を許します。中国に怒りを持ったところで、何の得にもならないし、せいぜい私が胃潰瘍になって損するくらいでしょ?」と、満面の笑顔で答えられていたのが印象的でした。
この世で、怒る事と、心配することほど、何の得にもならないことはありません。
歴史を見ても、怒りに任せて相手を攻撃したり、屈服させたところで、また怒りや恨みや反感を買うだけ。
どんな理不尽な仕打ちを受けようと、
「あー、世の中色んな人がいるんだねー」
「色々、辛い思いで毎日過ごしてるんだろうなぁ」
「きっと、ダーティー役を演じてくれてるお陰で、僕らに善の素晴らしさを教えてくれてるんだ」
って思えば、大概のことは笑ってやり過ごせ、一瞬で忘れられるもの。
そのうえ怒りのエネルギーは、必ず何倍にもなって自分の元に跳ね返ってきて、体と心をむしばむから、結局自分が損するだけ。
カチンと来たら、まず笑おう!
そんな感じで、今日も笑顔笑顔のステキな一日を♡