【病気が教えてくれるもの】

ガンとの向き合い方についてのお話も、いよいよ最終回。

まず、前にもお話した、腸内細菌の件を思い出してほしいのですが…

悪玉菌が過剰に増えれば、私たちの腸内環境は悪化し、様々な病気を発症します。

逆に、今、健康なのに、わざわざ悪玉菌を減らす健康サプリを摂取し続けるとどうなるか?

悪玉菌が減れば減るほど、善玉菌は仕事をしなくなり、結果、免疫細胞は弱体化し、様々な病気を発症します。

つまり、善玉菌は、悪玉菌がいてくれるお陰で仕事をします。

そこに、自然の摂理とも言える、陰陽混合の絶妙のバランス(ゼロ)があるのです。

そして、ガンもまた同様に、健康な方でも、毎日、体内で約5000個のガン細胞が発生しています。

それをNK細胞などの免疫細胞が駆逐してくれているお陰で、ガンの増殖や発症を抑えてくれているわけです。

CMに踊らされ、除菌、除菌と過敏に清潔さを求めたり、すぐに風邪薬に手を出すなどの不自然な行為も、結局は体を過剰に甘やかし、免疫力を下げていっているわけです。

つまり、私たちの体は、完璧なる陰陽調和ともいえる絶妙のバランスが取れているからこそ、健康が保たれているんですネ。

以前、「ガンとは戦わないこと」と書いたのも、その自然の摂理を知って欲しかったからです。

「悪玉菌を減らす」とか、「ガン細胞を駆逐する」のではなく、その存在の役割を理解し、そこと戦うのではなく、中庸である立ち位置に戻すことが大切です。

広く目を向ければ、闇があるからこそ、光は輝くことができます。

また、私たちは誰しも避けられない死があるお陰で、今日を精一杯生きようとするように、この世は、全て陰陽混合の自然の摂理に支配されています。

全ては、衣食住や心の在り方などにおいて、過剰な偏りや執着、こだわりなど、バランスを欠く状態が、病気の根源です。

ではどう生きるのか?

私たちの【體(からだ)】もまた宇宙。

つまり、悪玉や闇、欲望といったものから逃れることはできないのです。

…全ては、陰陽混合のワンセットですから。

なので、まずは、その存在を受け入れる。

すなわち、腸の例を挙げれば、悪玉菌を否定せずに、その存在を受け入れ、そしてそれを包み込み、より善玉菌が作用するように、悪玉菌を使うのです。

つまり、「闇を利用して、より光が輝くように、闇の力を活用して生きる」

内なる自分の欲望を否定せず、それをうまく使って利他の精神で、世に光を照らすように、欲望の力を使って貢献する。

自分の體や、生き方を俯瞰し、心身の不調をきたす偏りや、こだわり、執着などが無いかを見極め、常に中庸を取る立ち位置で生きたいものです。