“身土不二(しんどふに)”の原則
人間は本来、自然に優しく抱かれようにして生きていくのが本筋です。山地、平地、海辺と住む場所は違えど、そこに住む人は、その場所でとれたもの、旬のものを食べて一生を過ごすものなのです。仏教の教えでは、生物はすべからく、その育った土地や環境と切り離せない関係にあるということを「身土不二」と現しました。身(人間)と土(生活環境)は決して別個のものではない。両者は一体化したものであると説いているのです。
例えば、長寿で有名なコーカサスの人は、そこでとれた小麦、トウモロコシを粉にしてパンにしています。野菜もそこでとれたものしか食べないのです。